2012年 02月 19日
九州大学・リベラルアーツ講座 |
博多・中洲川端の冷泉荘で開催中の「九州大学・リベラルアーツ講座」もだんだんと佳境に。先週は、能楽師の安田登さんが登場。その圧倒的な声ときわめて論理的で説得力のある話しで「論語」の世界に切り込んでいきました。一番有名な「四十にして惑わす」の「惑」に注目。孔子の時代の甲骨文字には「心」の部分がなかった。つまり、その時代には「心」という概念すらなかった。「心」が登場するのは、それよりずっど先だったとのこと。「心」があたかも人間の本質だと思っている我々には大きなショック。その翌日には、九州遊会での朝の講座があり、そこでは、安田さんは芭蕉の「おくのほそみち」を題材に〜〜。そのたびは、義経鎮魂のためだったと。あるいは、みずから西行に重ね合わせたのではと〜〜。さらに道中のなかで出会う「歌枕」とよばれるさまざまなパワーポイントで詩魂を高めていったなど、話題が尽きない〜〜
その「リベラルアーツ講座」も次回(2/24)が最終回。これまでの講座を辿りながら、参加者全員で総括。そのなかで、完成したばかりの伊藤比呂美さん訳の「歌づけ般若心経」を初めて披露します。歌は渡辺さやかさん。そのあとで、みなさんと一緒に「歌づけ般若心経」を唱和する予定。
比呂美さん訳の般若心経のなかに「からだも心のない」という一節がありますが、それは「心」と部分がなかった甲骨文字の時代につながっているような。結局、「こころをどのようになくす」がこれからのテーマかも〜〜
その「リベラルアーツ講座」も次回(2/24)が最終回。これまでの講座を辿りながら、参加者全員で総括。そのなかで、完成したばかりの伊藤比呂美さん訳の「歌づけ般若心経」を初めて披露します。歌は渡辺さやかさん。そのあとで、みなさんと一緒に「歌づけ般若心経」を唱和する予定。
比呂美さん訳の般若心経のなかに「からだも心のない」という一節がありますが、それは「心」と部分がなかった甲骨文字の時代につながっているような。結局、「こころをどのようになくす」がこれからのテーマかも〜〜
by mamorufujieda
| 2012-02-19 12:15
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