2006年 09月 17日
「植物文様展」ピアノ・ライヴ part-1 |
今回のサウンド・インスタレーションでは、砂原さんのピアノによる「植物文様ピアノ曲集」を奥武蔵(飯能)の野外で再生/収録した音源を使ってます。今回のライヴでは、そのインスタレーションの響きに分け入るような感じで実際のピアノ演奏が始まりました。すると、録音されたピアノの響きのエコーのような感じでライヴの音が重なり、それも、同じピアノ、同じ調律、また、パネルスピーカーによる音の拡散効果にあり、異なる環境が重ね合わされた不思議な音響空間になりました。
さらに、奥武蔵の野外にしずかに鳴いていた虫の音が、はじめは、パネルスピーカーから聞こえていたのですが、次第にサウンド・インスタレーションの音をフェードアウトしていくと、千空間の周辺で実際に鳴いている虫の声が耳に入ってくるのです。こんなに代々木駅の近い場所なのに、虫の声が実感され、そのなかで「植物文様」が織り合わされていきました。
来週の9/24は、鈴木理恵子さんと石川高さんのデュオ・ライヴがあります。今回、書き下ろしたソロ・ヴァイオリンの曲もありますので、ぜひ、ご来場ください。また、展覧会にもーー
(写真のピアノの左右にあるホワイト・ペインティングのようなフレームは、パネルスピーカーです。この表面に小川敦生さんのドローイングが蓄光塗料でプリントされています。昼の光を蓄えながら、夜の時間のなかで、あやしく浮かび上がっています)
by mamorufujieda
| 2006-09-17 11:08
| 公演/イベント