2006年 11月 12日
いよいよ始まる「パシフィック・クロッシング2006」 |
グレインジャーは、まだまだ日本では、一部のファンの間でしか広まっていない希有な作曲家・ピアニストです。
フランツ・リスト以後のヴィルトオーゾの伝統を受け継ぎながらも、グレインジャーは自らの身体を通じて西欧という「土着性」に目覚め、20世紀の音楽の軌跡とはかけ離れた居場所でその音楽思考を展開させていました。それは、グレインジャーがオーストラリア・メルボルンに生まれ、そして、ニューヨークを長年の活動の拠点としたことと無関係ではないと思います。45年くらい前に亡くなったグレインジャーを、もう一度、21世紀の現代に蘇らせ、その音楽を聴く機会を作ろうと思いました。
11月22日は、アメリカからのサラ・ケイヒルとジョーゼフ・クベーラの2人のピアニストによる公演です。また、この日には、グレインジャーがテルミンの楽器4台のために作曲した「フリー・ミュージック」も紹介します。
11月24日は、メルボルン生まれの世界的なピアニスト、レスリー・ハワードによってグレインジャーのピアノ音楽を堪能するような公演になります。ハワードは、リストの全ピアノ曲をCD化したピアニストとしても知られてます。
また、11月25日、26日に金沢21世紀美術館でも公演があります。
さらに、関連イベントして、
11月19日14時30分から渋谷のアップリンクにて、グレインジャーの人生の一場面を描いた『パッション』というオーストラリア映画を上映します。
さらに、追加イベントとして、
11月23日18時30分より自由学園・明日館・タリアセン教室でグレインジャーのドキュメンタリー・ヴィデオ『Noble Savage』も上映することになりました。このヴィデオのなかで、実際のグレインジャーがピアノを弾く貴重なシーンをみることができます。
どうぞ、パーシー・グレインジャーの世界にふれてみてください。
詳しい情報は、
東京公演
http://pacificcrossings.com/
金沢公演
http://www.kanazawa21.jp/theater21/2006/bosen7/index.html
渋谷アップリンク
http://www.uplink.co.jp/factory/log/001536.php
by mamorufujieda
| 2006-11-12 12:18
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