TZADIKからリリース予定のCDですが、タイトルは「Patterns of Plants II」ということになりそうです。これから、音源の最終編集や解説、ジャケットイメージなどを準備する予定で、9月頃の発売になります。今回の収録曲ですが、以下のように構成する予定です。
■植物文様 第17集(2007)
pattern A (笙、箏2面による三重奏)
pattern B (箏二重奏)
pattern C (笙独奏)
pattern D (笙、箏2面による三重奏)
■植物文様 第14集〜無伴奏ヴァイオリンによる(2006-7)
pattern A
pattern B
pattern C
pattern D
■植物文様 第10集〜二面の短琴による(1998-2007)
pattern A
pattern B
pattern C
pattern D
■植物文様 第4集〜ヴァイオリンと笙によるデュオ・ヴァージョン(1996-2006)
pattern A
pattern B
pattern C
pattern D
■植物文様 第18集(2007)
pattern A (ヴァイオリン、笙、箏2面による四重奏)
pattern B (ヴァイオリン、箏2面による三重奏)
pattern C (ヴァイオリン、箏2面による三重奏)
pattern D (ヴァイオリン、笙、箏2面による四重奏)
TZADIKから「Patterns of Plants」がリリースされたのが、1997年でした。それから10年以上も経ってしまいました。一貫して植物の電位変化から音楽的な価値を見いだすという手法を「植物文様〜Patterns of Plants」という作曲のなかで堅持してますが、その間、さまざまに音楽様式が変化してきました。このTZADIKからの一枚目の「Patterns of Plants」がリリースされたことで、この10年間、この手法を続けてこれたと思います。この2枚目が、今後の「植物文様」にどのような方向を与えていくのか、自分自身、楽しみでもあります。
このなかの「第10集」は、1998年に作曲されたものですが、今回、初めてCDとして収録されます。もともとは、箏と20絃箏のための作品でしたが、今回、2面の短琴のために大幅に改訂しました。短琴とは、教育用に考案された短めの箏なのですが、調弦が簡単で、短いために持ち運びも便利なんです。奏者の丸田美紀さんからの勧めもあって、昨年10月の自由学園明日館の公演で使ってみたのですが、音自体も問題なく、なによりも音律の実験にとって、じつに適した楽器だと思いました。「第10集」では、素数7を含む純正調による調弦をしましたが、その際、一切、電子チューナーを使わず、箏の絃から聴き出せる倍音によって調弦するようにしました。この方法は、大学のクラスのなかで実習しているもモノコード製作の経験が生かされてます。この純正調の調弦によって、「第10集」は、ハリー・パーチの音楽のように響いたり、ブルース的なイントネーションになったり、あきらかに「アメリカ的?」な音楽になりました。

これは、一枚目の「Patterns of Plants」のジャケットイメージです。伊藤公象さんの「凍土」の手法によるレリーフの写真によっています。2枚目は、椎原保さんの写真を使う予定ですが、それは、京都の五条桂川の草むらを天地逆にしたものです。