2010年 08月 07日
神戸CAP HOUSEでのモノコード・ワークショップ |
7月31日、京都女子大学で田中正平の純正調オルガンを見学した後、神戸のCAP HOUSEへ。CAPは、昨年12月にクラヴィコードの演奏会を行なったところで、かつてのブラジル移民センターをリノベーションして、アートとコミュニティーのセンターとして活動している。神戸・三宮の次の元町で下車。海を背に傾斜がだんだんときつくなっていく坂道を10分余り上っていくと、CAPに着いた頃には汗まみれの状態。今回は、CAP主催の「アート林間学校」の一環で「モノコード制作と音律の講義」を7/31と8/1の二日間にわたって担当。初日は、夕方から開始。モノコードを3時間くらいかけて制作。受講生は、定員6名のところ5名の方々。いろんな分野の人たち。
モノコードの制作ワークショップは、もともと大学の学部授業のなかで行なっていて、すでにキットも何セットが残っていたので、それらを利用。共鳴箱を組み立て、チューニング・ピンを打ち込むための穴を電動ドリルであけて、6本のギター弦をピンに絡ませ、チューニング・キーで弦を張って完成。なるべく作業工程を簡略化しているので、このような少ない人数だと予定された時間内で仕上げることができました。今回の受講者の一人に「日本の電子音楽」の著者の川崎弘二が。ワークショップが終わってから、川崎さんから、僕自身の初期の作曲活動からのさまざまな不明な点に関する質問状をいただきました。近いうちに、次回の著作のためにインタヴューを行ないたいとのこと。その質問に目を通しながら30年以上の前の記憶が蘇ってきました。
翌日は、お昼から。まずは、チューニング。いつもはチャイムを鳴らして、その音でチューニングしますが、今回は、そのチャイムを持ってくるのを忘れてしまい、急遽、電子チューナーを使って。チューナーからのAの保続音を聴きながら、全員のモノコードの音を合わせていきます。この「合わせる」ことによって、すべてのモノコードが一体化した関係となり、さまざまな音高を呼び出していくプロセスが共有できるのです。
まず、弦に駒を軽く当てて、さまざまなハーモニクスを聴き取ることが始め、そのハーモニクスが浮かび上がるポイントを確定して、その場所に柱(ジ)をたてていく。そのようにして得られた音高をセットにすることによって、音階(のようなもの)が形作られる。また、音高のセットを入れ替えると、そこにあらたな音階が生まれる。このような作業を行ないながら、全員で即興演奏することによって、固有の響きや抑揚を体験していったのです。
2日目は、夕方まで5時間くらい、このような調律や即興のワークショップを行ないながら、音律の理論とか時代的・地域的な違いを織り込んでいきました。
モノコードの制作ワークショップは、もともと大学の学部授業のなかで行なっていて、すでにキットも何セットが残っていたので、それらを利用。共鳴箱を組み立て、チューニング・ピンを打ち込むための穴を電動ドリルであけて、6本のギター弦をピンに絡ませ、チューニング・キーで弦を張って完成。なるべく作業工程を簡略化しているので、このような少ない人数だと予定された時間内で仕上げることができました。今回の受講者の一人に「日本の電子音楽」の著者の川崎弘二が。ワークショップが終わってから、川崎さんから、僕自身の初期の作曲活動からのさまざまな不明な点に関する質問状をいただきました。近いうちに、次回の著作のためにインタヴューを行ないたいとのこと。その質問に目を通しながら30年以上の前の記憶が蘇ってきました。
翌日は、お昼から。まずは、チューニング。いつもはチャイムを鳴らして、その音でチューニングしますが、今回は、そのチャイムを持ってくるのを忘れてしまい、急遽、電子チューナーを使って。チューナーからのAの保続音を聴きながら、全員のモノコードの音を合わせていきます。この「合わせる」ことによって、すべてのモノコードが一体化した関係となり、さまざまな音高を呼び出していくプロセスが共有できるのです。
まず、弦に駒を軽く当てて、さまざまなハーモニクスを聴き取ることが始め、そのハーモニクスが浮かび上がるポイントを確定して、その場所に柱(ジ)をたてていく。そのようにして得られた音高をセットにすることによって、音階(のようなもの)が形作られる。また、音高のセットを入れ替えると、そこにあらたな音階が生まれる。このような作業を行ないながら、全員で即興演奏することによって、固有の響きや抑揚を体験していったのです。
2日目は、夕方まで5時間くらい、このような調律や即興のワークショップを行ないながら、音律の理論とか時代的・地域的な違いを織り込んでいきました。
by mamorufujieda
| 2010-08-07 12:09
| 公演/イベント