2010年 11月 29日
先週はーー、 |
先週はずっと福岡でしたが、いろんなことがありました。ざっと駆け足で振り返ってみます。11/23は、市内薬院にある「Read Cafe」で詩人の伊藤比呂美さんと三角みづ紀さんのトークイベントに飛び入りで参加。このカフェは、福岡の出版社、書肆侃侃房が経営してて、本や雑誌が気楽に読める場を提供。手頃な値段で飲んだり、食べたりできて、先日も京都の若いアーティストの中居真理さんたちと盛り上がった場所でした。今回のトークイベントは、前半に三角さんのユニットが30分くらい演奏。CDの初アルバムを記念してのツアーの途中とか。うごめき声。散らばる音の連続。ライブの後、世代の違う2人の強力な女性詩人の軽妙?なトークがあり、休憩後は、僕と比呂美さんでトークして、それから比呂美さんによる「新訳・般若心経」のテキストに基づく「歌づけ般若心経」の一節を初めて披露。演奏は、僕の博士課程の学生の渡辺くんの奥様のさやかちゃん。たしか4-5000円で買ったという足踏みオルガンの弾き語りでしたが、なかなか好評でした。演奏後、さやかちゃんのインストラクションで40名くらいの観客とともに「歌づけ般若心経」を全員で斉唱。そのあと、比呂美さんの人気コーナー「万事OK」。数々の人生相談の難問にリアルタイムで答えていく比呂美さんに圧倒でした。「Read Cafe」でのトークのあと、比呂美さんがぜひ行きたいというので、西中洲にある馬肉料理専門店「好信楽」へ。http://30min.jp/place/530298 カウンター越しに出てくるいろんな馬肉を食べたのですが、ほんとうに美味しかった。ぜったいにお勧め!
翌日(11/24)は、恒例のハコザキボイス。今期2回目は、筥崎宮・権宮司の田村邦明さんをお招きして、筥崎宮の杜の一角を大きな窓越しで眺めることができる「もも庵」というライブスポットで行ないました。権宮司の「権」とは「副」という意味とか。お宮の役職から始まって、筥崎宮の変遷とか、コミュニティの関わりとか、箱崎の土地を1000年以上にもわたって見据えてきたお宮の存在をしる機会に。終わってからお宮の参道に隣接した屋台「花山」でお疲れさまのビールと焼鳥。
翌日(11/25)は、九州大学リベラルアーツ講座の第一回目。講師は、表現音楽療法を実践している山口美佳さん。美佳さんは、今年の夏ころに福岡の津屋崎に結婚を機に引っ越してきました。来年2月か3月ころが予定日となる大きなおなかを抱えてのワークショップ。表現音楽療法とは、あまり日本では聞き慣れない言葉ですが、「音楽を主体とした表現アーツを自己表現の手段とした創作活動プロセスを通して、心理的・身体的・スピリチュアルの各レベルにおける潜在能力の開花・促進・バランスの回復等をめざす療法」とのこと。はじめに自分がつけたニックネームをたがいに呼び合うことから始めて、呼吸を意識しながら、楽器の音を出したり、声を発しながら、たがいにその音や声を聴きあい、呼びかけあい、その過程で居心地のいい場所を探すような行為が続く。そして、そのような経験を経て、今回のキーワードだった「子宮」のイメージを造形的に表現して、それらの造形から連想する言葉を唱えていきました。あっという間の2時間。今回の講座は、僕がモデレーターをつとめたいたのですが、どんな人が、いったい何人くらい集まるのだろうと、やや心配でしたが、20名以上の参加があり、その多くが女性でした。今期のリベラルアーツ講座のいいスタートとなりました。
その翌日(11/26)は、福岡を拠点に古楽演奏を続けている岩田耕作さんのお宅におじゃまして、いろんな楽器をみせてもらいました。6歳のときに失明した岩田さんは、ギターやピアノ、リュート、チェンバロなどを始め、いまは、古楽、とくにルネサンスからバロックあたりをレパートリーにした演奏活動を実践しています。いちど、箱崎水族館喫茶室で岩田さんや奥様でソプラノの岩田明子さん、バロック・バイオリンの河内知子さんの演奏を聴いて、感激して、ぜひ、ゆっくりお話しを聴きたいと思ったのでした。今回は、岩田さんが演奏するゴシックハープやルネサンスリュート、ピッコロバイオリンなどをみせてもらいました。ゴシックハープは、福岡で古楽器製作をしている松尾淳さんによるものとか。岩田さんが強調していたのが、ハープを弾く際の親指の扱いでした。通常のハープでは、親指をたてて弾きそうなのですが、当時のハープの演奏を描いた絵画によると、親指が寝かせてあって弦のなかに入り込んでいるというのです。つまり、親指をたてて弾くというのは、比較的に新しい奏法だというのです。そういえば、鍵盤を弾く際に親指を軸に指を転回するというのは近代的な奏法だときいたことがあり、ハープもそれに似たような近代の身体技法が確立していったように思いました。テンペラメントなどさまざまな話題に及んだ岩田さんとの話しはとても刺激的で、福岡で出会ってほんとうによかった。岩田さんには、この2月に開催予定の「筥崎現代音楽祭」(このことは関しては、追って詳しく)のなかで、珪藻庵でのライヴをお願いして、お宅をあとにしました。それから箱崎の水族館喫茶室にいって、その「筥崎現代音楽祭」のミーティング。それから天神にある「獏」というアーティストたちが多く集うバーにいっていろんな人と出会い、しゃべりまくってました。
11/27は、西戸崎の自宅でプライベートなヨガ教室。講師は海江田真衣さん。5人くらいが参加した小さな会でしたが、今後は月一回でやっていくことに。そして、翌日、11月28日は、京都で開催された比較文明学会のシンポジウムに。鎌田東二さんに会うのがひとつの目的でしたが、詳しくは、また、後でーー。
翌日(11/24)は、恒例のハコザキボイス。今期2回目は、筥崎宮・権宮司の田村邦明さんをお招きして、筥崎宮の杜の一角を大きな窓越しで眺めることができる「もも庵」というライブスポットで行ないました。権宮司の「権」とは「副」という意味とか。お宮の役職から始まって、筥崎宮の変遷とか、コミュニティの関わりとか、箱崎の土地を1000年以上にもわたって見据えてきたお宮の存在をしる機会に。終わってからお宮の参道に隣接した屋台「花山」でお疲れさまのビールと焼鳥。
翌日(11/25)は、九州大学リベラルアーツ講座の第一回目。講師は、表現音楽療法を実践している山口美佳さん。美佳さんは、今年の夏ころに福岡の津屋崎に結婚を機に引っ越してきました。来年2月か3月ころが予定日となる大きなおなかを抱えてのワークショップ。表現音楽療法とは、あまり日本では聞き慣れない言葉ですが、「音楽を主体とした表現アーツを自己表現の手段とした創作活動プロセスを通して、心理的・身体的・スピリチュアルの各レベルにおける潜在能力の開花・促進・バランスの回復等をめざす療法」とのこと。はじめに自分がつけたニックネームをたがいに呼び合うことから始めて、呼吸を意識しながら、楽器の音を出したり、声を発しながら、たがいにその音や声を聴きあい、呼びかけあい、その過程で居心地のいい場所を探すような行為が続く。そして、そのような経験を経て、今回のキーワードだった「子宮」のイメージを造形的に表現して、それらの造形から連想する言葉を唱えていきました。あっという間の2時間。今回の講座は、僕がモデレーターをつとめたいたのですが、どんな人が、いったい何人くらい集まるのだろうと、やや心配でしたが、20名以上の参加があり、その多くが女性でした。今期のリベラルアーツ講座のいいスタートとなりました。
その翌日(11/26)は、福岡を拠点に古楽演奏を続けている岩田耕作さんのお宅におじゃまして、いろんな楽器をみせてもらいました。6歳のときに失明した岩田さんは、ギターやピアノ、リュート、チェンバロなどを始め、いまは、古楽、とくにルネサンスからバロックあたりをレパートリーにした演奏活動を実践しています。いちど、箱崎水族館喫茶室で岩田さんや奥様でソプラノの岩田明子さん、バロック・バイオリンの河内知子さんの演奏を聴いて、感激して、ぜひ、ゆっくりお話しを聴きたいと思ったのでした。今回は、岩田さんが演奏するゴシックハープやルネサンスリュート、ピッコロバイオリンなどをみせてもらいました。ゴシックハープは、福岡で古楽器製作をしている松尾淳さんによるものとか。岩田さんが強調していたのが、ハープを弾く際の親指の扱いでした。通常のハープでは、親指をたてて弾きそうなのですが、当時のハープの演奏を描いた絵画によると、親指が寝かせてあって弦のなかに入り込んでいるというのです。つまり、親指をたてて弾くというのは、比較的に新しい奏法だというのです。そういえば、鍵盤を弾く際に親指を軸に指を転回するというのは近代的な奏法だときいたことがあり、ハープもそれに似たような近代の身体技法が確立していったように思いました。テンペラメントなどさまざまな話題に及んだ岩田さんとの話しはとても刺激的で、福岡で出会ってほんとうによかった。岩田さんには、この2月に開催予定の「筥崎現代音楽祭」(このことは関しては、追って詳しく)のなかで、珪藻庵でのライヴをお願いして、お宅をあとにしました。それから箱崎の水族館喫茶室にいって、その「筥崎現代音楽祭」のミーティング。それから天神にある「獏」というアーティストたちが多く集うバーにいっていろんな人と出会い、しゃべりまくってました。
11/27は、西戸崎の自宅でプライベートなヨガ教室。講師は海江田真衣さん。5人くらいが参加した小さな会でしたが、今後は月一回でやっていくことに。そして、翌日、11月28日は、京都で開催された比較文明学会のシンポジウムに。鎌田東二さんに会うのがひとつの目的でしたが、詳しくは、また、後でーー。
by mamorufujieda
| 2010-11-29 20:35
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