2006年 09月 16日
《植物文様展 うつろいのさま》が始まりました |



9月16日から代々木のギャラリー、千空間で《植物文様展 うつろいのさま》が始まりました。
この展覧会は、「植物」と「文様」という二つの言葉をキーワードにしながら、領域の異なる四人のアーティスト(藤枝守+小川敦生+兼藤忍+倉島美和子)のコラボレーションとして行なわれてます。詳しくは、千空間のHPでーー
www.senkukan.com/
この展覧会で僕が行なったサウンド・インスレーションのコメントは、以下のとおり:
「ギャラリーの片隅に置かれた古いアップライト・ピアノ。砂原悟の演奏によって、このピアノから数々の《植物文様》の楽曲がギャラリーのなかで響き合う。この《植物文様》の響きは、埼玉・奥武蔵の森のなかで再生され、虫や鳥たちの声の重なりとともにあらためて収録された。森のなかの変容(うつろい)が織り込まれた《植物文様》。明け方と夕刻の異なる時間帯で収録されたこの《植物文様》のさらなる響きは、ギャラリーの1階、2階にそれぞれ4枚づつ設置されたパネル・スピーカーによって、ふたたび、千空間の場で再生されている」
上の写真は、1920年ドイツ・ラハール製のピアノ。このピアノを使って、自由学園・明日館で2回ほどコンサートを行ないました。また、真ん中の写真は、ギャラリー2階に設置されたパネルスピーカーのひとつ。デザイナーの倉島さんのアイデアでこのような水平にしてみました。
また、一番の下の写真は、僕の小さなアトリエがある埼玉・奥武蔵(飯能市)で収録している現場。こんなふうに、パネルスピーカーを4つ使って、千空間で収録した「植物文様」のピアノの響きを再生しながら、周囲の虫や鳥の鳴き声が浸透してくる状況をつくりました。
今回の展覧会では、以下のようなミニ・ライブやコンサート(原美術館)があります。
詳しくは、また、のちほどーー
せび、千空間に足を運んでください。
9/16(土) 19時 砂原悟「植物文様」ピアノ・ライブpart-1
古典調律がほどこされた1920年代のアップライト・ピアノ。そのピアノがもたらすさまざまな響きの変容のなかに《植物文様ピアノ曲集》が綴れ織りのように奏でられていく。
9/24(日) 16時 鈴木理恵子(バイオリン)+石川高(笙)「植物文様」デュオ・ライヴ
笙の響きにつつまれながら、ヴァイオリンの抑揚のなかに浮かびあがる《植物文様》のメロディ。その縺れ合うメロディの綾がギャラリー空間のすみずみにいたるまで浸透していく。
10/7(土) 19時 砂原悟「植物文様」ピアノ・ライブpart-2
「ピアノ・ライブ part-1」とは、異なるセットによる《ピアノ曲集》の綴れ織り。また、初めての試みとして、バッハが愛用したクラヴィコードという小さな鍵盤楽器でも「植物文様」が演奏される。
各回チャージ: 2,500- 要予約 (03-5350-8330 senkukan@aol.com)
10/17(火) 18時開場/19時開演 原美術館ザ・ホール ¥3000 要予約(定員80名)
鈴木理恵子(バイオリン)+砂原悟(ピアノ)「植物文様」デュオ・コンサート
千空間に置かれたピアノが原美術館に転移し、ヴァイオリンとともに《植物文様》の綴れ織りを生む。美術館の中庭をのぞむ場で、「ヴァイオリン・コレクション」を中心に小品の数々が編み込まれる。なお、今公演には《植物文様》の新作が紹介される。上記料金にて、美術館で開催中の「アート・スコープ2005/2006」展を、再開場18:00〜ご覧になれます。
お申込/お問合せ:原美術館ホールTEL03−3445-0669/info@haramuseum.or.jp 受付開始 9/17より
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by mamorufujieda
| 2006-09-16 11:28
| 公演/イベント